コンピュータの変遷

現代ではパソコンやスマートフォン、インターネットなどは身近で当たり前のものとなり、日々進化をし続けています。
このような便利なものは、いつから、なにから始まったのかご存知でしょうか?
こちらでは「コンピュータの変遷」をご紹介します。

1973年 世界で最初のコンピュータ*

1936年には、コンピュータの原型となる計算機を開発。
その後より正確な計算機をつくろうと研究を続け、ついに世界初のコンピュータ「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」を完成させました。

《特性》
◆大きさ:仕事机ほど
◆重さ:320キロ
作った場所から動かすのが困難だったそうです。


*ENIAC(ENIAC)が最初のコンピュータと言われていましたが、1973年に裁判の判決が下り、ENIACは世界初のコンピュータではなくなり、上記の「アタナソフ&ベリー・コンピュータ」が世界初として認められました。

1946年 ENIACの誕生

ENIAC(エニアック)とは大砲の弾道を計算する為に用いられた電子計算機です。
アタナソフ&ベリー・コンピュータが世界初とされていますが、最初に実用化された汎用コンピュータとしてはENIACが初です!
弾道計算を解くには、それまで人手で7時間余りを要していましたが、ENIACではわずか3秒で計算を行い、弾丸よりも速いといわれていました。
それだけ計算が早いので、のちに事務用計算にも使用したいという要望が出てくるようになりました。

《特性》
◆約1万8800本の真空管を使用
◆重さ30トン!!
◆消費電力150キロワット
25mプールと同じ大きさだったそうです。

1960年 専用機の誕生

専用機とはその名の通り、特定の用途に特化したコンピュータです。
計算に特化した数値計算機、文書作成に特化した専用機、「ワープロ」が代表例です。

《特性》
◆1つの業務に強い
◆操作が簡単
◆大きさは大小さまざま

《デメリット》
◆業務別にシステムが別れている
◆ソフトウェア、ハードウェアもばらばら(=コストがかかる)
◆特定の用途以外は対応不可

システムがバラバラであることはコストも、場所も必要となり、数値計算にも事務処理にも使えるコンピュータが求められました。

1964年 汎用機の誕生

汎用機とはメインフレームとも呼ばれ、一台で様々な作業が可能となるコンピュータです。

《特性》
◆多種多様な業務に対応可能
◆高速処理・丈夫さ・機密性に優れている

《汎用機で開発されるシステム》
◆金融機関・証券会社などの勘定システム
◆物流会社などの流通管理システム
◆製造会社・メーカーなどの生産管理システム
⇒共通点として、高速処理丈夫さ機密性が重視されていました。

《汎用機のデメリット》
◆高価格
◆部屋を埋め尽くすほど大型
◆大企業や政府機関など向けの高性能(一般には手が届きにくい…)
◆メーカー独自仕様、独自開発の製品
⇒複数の利用者が対話的にコンピュータを利用する形態の研究が進んでいきました。

1968年~90年代 オフコンの普及

オフィスコンピュータ(以下オフコン)とは、小型で安価なコンピュータ+事務処理に特化したもので、
オフコンという名称や製品は日本独自に発展したコンピュータです。

《特性》
◆小型で安価
◆メーカー独自仕様・独自開発の製品
⇒メインフレームほどの規模のシステムが必要ない
 大企業の一部門や中小企業などに導入された

1974年~ パソコンの誕生(1978年に初の国内産パソコン発売)

パーソナルコンピュータ(以下パソコン)とは、個人で使用するコンピュータです。

OSの登場
どの会社が製作したパソコンであっても、だれでも簡単に操作できる仕組みが構築されました!
そこから、パソコンと呼ばれるようになっていきました。

サーバーの登場・LANの普及

クライアント・サーバーシステム
情報を提供する「サーバ」と、利用者が操作するパソコン(クライアント)をネットワークで結び、
各パソコンからの要求にサーバが応答する形で分散処理が可能に!

LAN
・LAN(ネットワーク)はサーバーと同時期に普及をしていきました。
・LANが普及したことにより、大型で高価な汎用機を導入するよりも、
小さくて安価なパソコンをLAN (ネットワーク)につなげて、利用する方が便利になりました。

1984年 インターネットの普及

インターネットとは、各グループ(家庭、会社、大学など)ごとに区切られたネットワークを世界とつながるようにしたものです!
日本では1984年に初めてのインターネット「JUNET」が誕生しました。
1995年には、日本でインターネット接続ができる「Windows95」が発売されました。個人で簡単にインターネットを利用できることから、
一気に普及していきます。

ではインターネットの普及により、どのように変化したのでしょうか?

〈普及前~当初〉
・コンピュータとは一般市民が気軽に使えるものではない
・数校の有名大学を通信回線で結ぶ状態
・電話回線を利用したものがほとんど
・通信速度・送受信データの制限
・特定のユーザー間でのみコミュニケーションが可能

↓↓↓ Windows95の発売 ↓↓↓

〈普及後〉
・個人が利用可能に
・会社はもちろん家庭での普及も急増
・光回線など様々な回線が登場
・通信の安定化・低価格
・世界規模でのコミュニケーションが可能に

Windows95をきっかけに企業から個人へとインターネットが広がり、気軽に利用できるものとなりました。